【毎日新聞】防災:明日に備える 三田市と関学が連携「減災のまちづくり」 地域に合ったマニュアルを

兵庫県三田市で進められている防災マップ、防災マニュアル作りの取り組みについてのニュースです。


防災:明日に備える 三田市と関学が連携「減災のまちづくり」 地域に合ったマニュアルを /兵庫 – 毎日jp(毎日新聞)

◇乙原区、新地区、富士が丘1丁目 マップ作りも
 三田市と関西学院大学が連携し、2010年度から3年計画で地域の防災力強化を進めている「減災のまちづくり調査研究事業」。昨年度は「公助」をテーマに市の職員が災害時の避難所作りなどについて話し合ったが、今年度は「共助」がテーマだ。同市の乙原区、新地区、富士が丘1丁目の市内3カ所のモデル地域住民が、それぞれの地域で役立てる「防災マップ」「防災マニュアル」作りに1年かけて取り組み、現在、作業の仕上げに取りかかっている。【加藤美穂子】

 マップ、マニュアルを作る上で想定する災害は、地域によって異なる。市内の山間部にある乙原区は土砂災害を想定。ニュータウンで人口の多い富士が丘1丁目の自治会では、地震が起きた時にスムーズに避難できるようなマップ、マニュアル作りを進めた。武庫川に近く、市が発行したハザードマップ(09年度版)で大雨の時の浸水想定区域とされている新地区は水害に向けて話し合っている。

 今年度の取り組みがスタートして、最初にとりかかったのがマップ作りだ。09年に水害が起きた佐用町の防災マップ作りも指導するNPO法人「ひょうご地域防災サポート隊」や防災意識の啓発に取り組む市民グループ「さんだ防災リーダーの会」のアドバイスを受けながら、過去に災害が起きた場所や避難経路を実際に町を歩いて確認した。歩いて実感したことをもとに、マップに載せる項目を考えた。アイデアを関西学院大の学生らに伝えて、パソコンで実際の地図にしてもらった。